バランの日誌 II Text Audio /1
名前
愛しのランドレン

この奇妙な場所を離れることはできないようだ。ガイドによると、私たちがここに来るために使った装置は壊れてしまっていて、直すことができないそうだ。家に帰る道が開かれるには奇跡が必要らしい。残念ながら、私たちは奇跡の価値を知っている。

勇敢な探検家がこの場所を発見し、この手紙があなたに届くことを祈るしかない、それは1000年後のことかもしれないが。

あと数回だけでもいいから、あなたと一緒に過ごせたら、そしてもう一度だけ、あなたの手を私の手の中に感じられたら。どんなに強く願っただろう。運命はそれを見ていた。裁判所での私達の日々のように。義務は欲望より優先されなければならない。

あなたが安全でいられるようできることは全てやったと思います。

あなたが幸せを見つけることを祈っています。

永遠にあなたのものです。

バラン
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