摩耗した魔界に招かれた真に強きマローダー。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら穴があいちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。 — 自己紹介 |
レイクラストの海辺に打ち上げられた美しきウィッチ。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら焦げ付いちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。 — 自己紹介 |
レイクラストに連行され劣化を待つ麗人のレンジャー。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら焦げ付いちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。 — 自己紹介 |
溺死せず泥土に出向いた伝説のデュエリスト。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら引き裂かれちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。
— 自己紹介 |
塩水の滴るシャドウが四方を視察した。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら毒殺されちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。 — 自己紹介 |
レイクラストに転地し徹底的に試される天下のテンプラー。俺があんたについて書く詩の一行目だよ、エグザイルさん。
落ち着いてくれ。そんなに睨んだら地獄に堕ちちまう。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。
— 自己紹介 |
その目を見る限り、あんたとは友人になったほうが良さそうだ。敵になれば長くは持たない。
俺の名はベストル。「陽気なカモメ号」という船の船長さ。疾く美しい船だった。あんたをここに連れてきたハイテンプラーの平底船とは全然違った。
残念ながら、俺の陽気なカモメ号は失われちまった。船員達もいなくなっちまった。だが俺の頓知は残っている...一応ね。 — 自己紹介 |
あんた、なかなかの女泣かせだな。あの歌うイカに勝ち目はなかったさ。あんたの鋭い目を初めて見た時からわかってたよ。
海賊も混ざっているが、奴にやられた海の兄弟たちを代表してあんたに礼を言うよ。最後のカデンツが流れた今、誰もマーヴェイルの歌を覚えておく必要はない。 — マーヴェイル |
マルセウスはここ、ライオンアイの見張り場で永遠なる軍勢の最南端を指揮していた。なんでライオンアイと呼ばれていたかって?あの狂人は左目を取り出して変わりに金色の宝石をそこにはめ込んだのさ。
奴の首はカオム王のベルトを滅法綺麗に飾っただろうな。 — マルセウス・ライオンアイ |
ネッサはかわいそうな娘さ。まだ母になってさえいないのに俺たち皆の世話をしてくれる。そして俺たちのなんて弱く情けないことだ。彼女が本当の自分の家族を持てるまで生きられますように。家族を持つに相応しい奴がいるとしたら、それはネッサだ。 — ネッサ |
段丘から飛んで跳ねて泳いだ所に島があるんだ。そこが俺の陽気なカモメが座礁した場所さ。
原住民どもが船医を串焼きにしたのを見たが、奴の薬箱はまだ木片と骨と一緒に転がってるかもしれない。ネッサが必要なものが全部揃ってるはずだ。
「震える手の」ドクター・オプデンはメスの使い方が粗末で、のこぎりはもっと酷かった...だが薬には詳しかった。俺に言わせりゃ、手が震えていたことの説明がつくってもんだ。 — 薬箱 |
タークリーが海から救命
傷ついたベストル、運命の奴隷
倒れた船員、壊れた船舶
ベストルを救った、彼の名はターク...リー。 — タークリー |
陽気なカモメの料理人アロルがあそこの岩に打ち上げたんだ。どう見ても死んでたよ。俺が埋めたんだ。
そしたら数日後、浜辺にいやがった...少し痛んじゃいたが、立って、うろついてた。このレイクラストって場所は嫌な驚きだらけだ。 — 溺れし死者 |
セイレーンの入り江はマーヴェイルの縄張りだ。
俺のかわいそうな陽気なカモメを略奪したあの腐れ海賊どもがそっちのほうへ行ったんだ。帰り道にマーヴェイルのかわいい娘たちと一緒に歌うために寄り道をしてたら、因果応報ってやつなんだがな。 — マーヴェイル |
アクシオム監獄の看守ブルータス。酒に酔った船乗りからだが、俺が聞いた話じゃ、偉大なブルータスは恐怖に腑抜けちまったらしい。人を恐れたんじゃない。獣でもない。死を恐れたんだ。
命ってのはワインと同じだ。適度に楽しむのが良い。ブルータスの二日酔いは体験したくはないな。 — ブルータス |
流浪の肋骨むき出しのロアがレイクラストで留守番?大声の膿んだお化けが俺たちの海辺をうろついてる?忌避すべき腐った禽類がくちばしを突っ込んで...なんだよ、このみじめな場所じゃ楽しむことも許されないってのか? — アンデッドロア |
フェアグレーヴズはいい奴、素晴らしい探検家だった。彼は良くも悪くも、数多の新世界へ続く扉を開いた。原住民達にとっては悪い場合が多かったが。
彼がしかるべき場所で眠りについたということに少し心が安らかになったよ。フェイアグレーヴズの話はこれでやめにしよう。奴は多くの者にとっての励みだった。英雄を貶めるなんてことはしたくないしな。 — フェアグレーヴズ船長 |
フェアグレーヴズ?探検家の?三十年以上前に奴がレイクラストへ旅立ってから、奴を見た者も聞いた者もいないよ。
だから直接フェアグレーヴズ船長に出会ったっていうなら、あんたが出会ったのは嘘つきか、それともそれよりもずっと、ずっと恐ろしいものだ。 — フェアグレーヴズ船長 |
類稀なる旅人が
アンブラの壁の前に立ち
惨めな地の中道開き
追放され流刑となりし
惨めな者らに夢見せた
新たな日を生きていく夢。 — 心を揺さぶる詩 |
どうだ、こんな偉業を記念するために俺が書いた最高傑作の一つにあんたは相応しいと思ったのさ。ああ、あとこれもだ。特別な時のためにとっておこうと思っていたんだ。今がその時だ。 — 再び開いた通路 |
震える手の薬品を回収できたみたいだな。よくやった。ネッサが有効に利用してくれるだろう。あのぼーっとしたヤブ医者のオプデンよりはずっとな。 — 薬箱 |
パイエティがシャヴロンの障壁を張った?内陸へ行くつもりがあったわけじゃないが、夢を見れた間は良かった。
ちょっと待てよ、ふと思いついたんだが、パイエティは用心深い奴だ。内陸で何か問題があった時のために、脱出経路を塞ぐってことはしないはずだ。
あの狡猾な魔女は何らかの方法で向こう側から障壁を消す方法を知っているはずだ。 — 囚人の門 |
いつか俺たちは内陸へ移動し、帝国の死体の上で新しい生活を始めることができるほど強くなる。
だから神は俺たち蛆虫をここへ送ったんだろう? — レイクラストで生き残ること |
その目はよく覚えているぞ。噂が本当なら、あんたの目ん玉はレイクラストの全ての不思議と、恐らくは見なけりゃ良かったと思うようなことまで見てきたはずだ。
オリアスの話はしなくていいぞ。あんたの可哀想なお仲間がこぼしていた悲劇でもう俺の耳は満杯さ。 — 自己紹介 |
悲しい話だ。俺が聞いたことのあるどんな哀歌よりも痛ましい。ネッサはいなくなっちまった...「彼の歌で踊らなけれれば」とか独り言を呟きながら夜にふらふらと出ていったんだ。
いや、追いかけなかったよ。実を言うと、俺が朝起きた時にゃいなくなってたんだ。呟きながらってのは俺の想像の中での話さ、ここ数週間ずっとそんな感じで呟いてたからな。
ずっと同じ「彼」と「彼の歌」のことを繰り返していた。一体誰なんだろうな、「彼」ってのは。 — ネッサ |
リリィ・ロス?伝説の「ロットトゥース」・ロスの孫だって?済まん、少し...浮ついてしまっているかも知れん。海の王者にお目にかかれることなんてそうそうあることじゃないからな。海賊に対する俺の意見は知っての通りだが、ロス一族とあの下劣な悪党どもは...鮫と金魚くらい違う。
リリィには祖父の血が流れてる。見りゃ分かるさ。あの目の輝き、肌の艶を見ろ。ありゃあ間違いなく海賊の姫様だ。 — リリィ |
キタヴァがオリアスを踏み荒らしてる今、神話が現実と成り始めているみたいだ。
だがよく考えると神々ってのはどこかの詩人の頭から湧いて出てきたわけじゃねえ。俺が「永遠に流れ出る酒の神」を讃えた歌を書いたからといって、ただ酒が流れてくるなんてことはない。
そうじゃない、神々はかつてあんたや俺のように飯を食って、踊って、クソをしてたんだ。それをもう一度やってみたくなったみたいだな...生きるってことを。
例えばカルイの戦の父、トゥコハマだ。カオムの側で安心に包まれて数千年をまるで平和な週末みたいに戦争ごっこをして過ごしていやがる。
考えてみりゃ、実際平和な週末だったのかもな! — トゥコハマ |
船出の前に海水の王にお祈りを囁かない船乗りはいないさ。もっと言えば、人を狂わせる満月の明かりの下で、迷信深い船長達は奴隷や裏切り者を沈めることさえある...ツォアゴスを満足させておくためだけにな。
いや、今のはくしゃみじゃねえよ。それが古代アズメリ語での魚神の名前だ。船の上で言うのは縁起が悪いと言われてる。船底くぐりの刑にされるくらいな。 — 海水の王 |
あの海水の王も大海を知らねえ井の中の蛙だったってことだな!まるで魚の水に離れたようだ。昔の人は言ったものだ、「及ばぬ鯉の滝登り」と。
もうやめろって?そうだな、実を言うと、この魚ネタは触れにくい話題を避けてるだけなんだ。
ネッサだ。
彼女、戻ってこないんだろ?無理もないことだ、彼女の経験したこと...彼女の変わってしまった姿を考えればな。
彼女がこの最低の場所で見つけられたよりも多くの幸せを海で見つけられることを祈ってるよ。 — 海水の王 |
ウェイラム・「ロットトゥース」・ロスほど名高い海賊はいないさ。フェアグレーヴズがまだ船に慣れようとしてる小僧だった頃、ロットトゥースはオリアス海峡で獲物を求めてブラッククレスト号で航海していたんだ。
自分で造ったと言われてる、ラムの瓶を片手にハープーンだけで倒した巨大な海の魔物の骨を船体に使ってな。あれほど疾く獰猛な船は他になかった。海獣の魂がまだ木材の中で息づいているかのようだった。
もう二十年以上誰もロットトゥースを見てないが、ブラッククレスト号ならどこにあるかは知ってるぜ。船の墓場だ。ウェイラム・ロスは最後の晩餐をマーヴェイルと共にしたのかもな。 — ウェイラム・ロス |
悲鳴。不浄な雄叫びや轟音。計り知れぬ装置の軋みぶつかり合う音や充満する焼けた肉と煮えたぎる血の臭い。アンブラの貴婦人が古巣へと戻ってきた今、アクシオム監獄とはそういう場所だ。
詩人の端くれとして、多少の創造は歓迎さ。だが俺が言葉と感嘆をこね回す一方で、シャヴロンの芸術はもっと猟奇的だ。肉や骨や魂を扱う。
芸術の追求は最も高尚な欲求じゃああるが、この場合は厳格な批評が求められるだろう。 — アンブラのシャヴロン |
哀れなネッサよ。船の墓場への道が海水から生み出された障壁で阻まれているのなら、王はあんたが女王となる者を連れ去りに向かっていることを知っているのだろう。
まあ、あんたはもう長く辛い旅には慣れっこだろう。少なくとも叙事詩の良いネタになる。作詞を始めておくか! — 船の墓場 |
あのクソ山羊共が宗教に入信するだなんて予想できた奴がいたかね。夕食時の宗教の話ほど食欲が失せるものはねえ。
だがゴートマン共の神、アバラスとやらは飯と祭事を同時に行うことに拘りがあるようだ。
平たく言えば、ゴートマン共が柔らかくて色のいい人間を一人か二人、神への生贄として捧げると...そいつらを喰っちまうそうだ。肉も魂も丸ごとな。
少なくとも、伝説ではそういう話になってる。 — アバラス |
あの山羊がくたばったって?ちょっとまて...詩が降りて来たぞ。
鳴き喚く群れの中を
我らがエグザイルは押し進み
蹄を越え角を越え山羊の返り血を越え
ついに雄山羊の王とご対面
双蹄の者
アバラス
あるいは別のおかしな名
「我が友よ、晩餐を共にしよう」
と雄山羊は唸った。
「魂を寄越せ」
「今寄越せ!」
我らがエグザイルはただ微笑み、山羊を仕留めた。
もう一人たりとも
その喉を通らぬよう。
「山羊」で韻を踏むのは滅茶苦茶難しいんだ。 — アバラス |
ライオンアイの見張り場の状況が悪くなっていることには気づいただろ。かつて栄えていたこの町は陰鬱と絶望の沼に沈んでしまった。厳しい天気が続いていたからな。
知っての通り、俺は博愛主義者であり、物語が魂を突き動かす力を強く信じている。かつて俺が陽気なカモメ号の船長だった頃、海で長い時を過ごした俺は劇作家の道を追求する時間があった。その時に演劇用の叙事詩を書いたんだ。「セドリックと豊満な旅人」というタイトルの一人芝居さ。
その原稿をなめし革の中に封印して船倉にしまっておいたんだ。俺の船が最期を迎えた陸続きの島へ行って回収してきてくれないか?ライオンアイの見張り場で劇をやって明るい雰囲気を取り戻せるかもしれないぞ。 — ベストルの叙事詩 |
素晴らしい!あるぞあるぞ、全部ここにある。ゴホン、第一幕、第一場:
「海岸沿いで磯草が揺れ、燃え盛る太陽がその光を反射する湾の向こうへと沈む。溺れた者が蘇りおぼろ月が肌寒い空へと昇っていく夜のなんと不気味なことよ。未だ旅人は見つからぬ、海で頭を預けたあの絹の枕が...」
悲しげで雰囲気もある...俺の記憶じゃもう少し笑える内容だったはずだが、第二幕に入れば明るくなってくるだろう。いずれにせよ、あんたには感謝してる。さあ、お礼に何か持っていってくれ。
そして次に戻ってきた時、是非劇を見に来てくれ。あんたの名前を受付に伝えておくよ...受付を用意できたらな。 — ベストルの叙事詩 |
おかしくなっちまった奴を笑いの種にするのは酷いことだってわかってるよな?ネッサが生きていて、魚になっちまっただって?ハハッ!だがあんたがこれまで間違っていたことはない。俺もこの出鱈目な話と向き合わないといけないみたいだな。
海水の王のことを言っていたって?そりゃあ全てに飽きちまった詩人だってちびっちまうような名だ。マーヴェイルはもういないが、海には他にも呼び声がある。今度はそれを歌っているのは馬鹿でかい波乱のバリトンだ。 — ネッサ |
ああ、俺たちは実に奇妙な時代を生きている。古き物語が俺達の土と血の世界へ赤子のように生まれ落ちる時代だ。
わりと良い刺激になってるんだ。そこで一編書いてみた。
古代の逸話が
寝床から目覚め
恐怖に現れ
頭上に聳える
太古の欲求が
過ぎ去りし欲望が
歩んでは壊し
人類は血を流す
歴史の川
流血の湖
神々は我らを蹂躙し
我らは泥中で竦み上がる — 古代の神 |
あのブラッククレスト号の甲板に立ち、ウェイラムその人に舵を取らせてるって?こりゃあたまげた。エグザイル、あんたは実に粋に旅をするのが得意だな。 — ブラッククレスト |
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